社長インタビュー vol.3「みなさんとSBFはフラットなパートナーです」 | 株式会社mitoriz | つながりが、人に潤いをもたらす未来へ。

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2016/12/5

社長インタビュー vol.3「みなさんとSBFはフラットなパートナーです」

mitorizを率いる木名瀬博社長の思いに迫るインタビュー連載もいよいよ最終回。


これまで、木名瀬さんがアサヒビールに入社し、SBFを立ち上げた経緯、その主戦力である主婦層への思いを聞いてきました。

今回のテーマは、現在進行形のSBF。木名瀬さんはキャストのみなさんに何を求め、どのようなコミュニケーションをとっているのでしょうか?

木名瀬さんは、SBFのキャストの方とはどういう関係を作っているんですか?

直接接する機会は少ないのですが、導入研修にはなるべく参加するようにしています。
導入研修とは、新しい仕事を受けるときにキャストさんに集まってもらって、仕事の説明を受けてもらう場です。私にとっては、ひとりでも多くの方と出会って、仕事を一緒にできることが喜びでありモチベーションです。だからこそ、単純なことですが、“4つの約束”をしてから仕事を始めましょうという話をさせてもらっています。

どんな約束なんですか? 興味があります。

「みなさんが主役です」

キャストさんにはいろいろなお店を担当、訪問してもらうのですが、みなさんにクライアントの名刺を持っていただきますし、SBFの営業は同行しません。 つまり、みなさんがその商品やサービス、クライアントを代表する存在なのです。 ですから、代理や補佐という発想ではなく、自分が主役という意識でやってください。 担当の店頭が舞台で、そこに配役された主人公として、自分が思うような演技をどんどんしてください。 ただし、台詞と台本は決められています。 それを、自分のキャラクターやオリジナリティを生かして演じてください。 そんなことを話しています。

「自分がいちばん楽しんで下さい」

仕事の内容が同じでも、自分の気持ち次第で仕事ぶりは全然違ってきます。
明るく挨拶すればお店の方も明るく対応してくれる。 眉間にしわを寄せてしまえば、お店の空気も暗くなってしまう。

じゃあ、どんな気持ちで取り組めばいいかといえば、主体性をもつこと。
キャストさんはメールで配信された仕事のなかからやりたいものを選んで、そこで仕事のボリュームを打ち合わせて、個人契約をするというシステムになっています。

つまり、あくまでも自分からやりたいという意思表示をしたのだから、主体性をもって、楽しんでくださいということを確認しています。

「商品を好きになってください」

商品を好きになるということは、人を好きになることと一緒です。 好きな人には興味がわきますから、いろいろ知りたくなりますよね。 そして、知れば知るほど愛着がわく。それと同じ感覚で、商品に興味をもって、勉強にしてほしいんです。 そして、本当にその商品を好きだと思う気持ちで、お店の方に勧めてほしい。 そうすれば、きっと相手に伝わるはずです。

「常に目的をもってください」

クライアントは企業ですから、その商品やサービスを売る仕事には必ず目的がありますし、それを理解してほしい。商品の陳列や埃の除去、プライスカード付けといった作業を、単なる作業としてこなすのではなく、その商品やサービスを購入したお客様のためにやっているんだ、と思いながら取り組んでほしいんです。

「この化粧品を買ってデートに行くのかな」「この薬で元気になりたい人がいるんだな」といったように、商品やサービスの先にいる人たちを幸せにする仕事をしているんです。
そういう目的を意識するかしないかでは、その仕事の“意味”に天と地との差があるんです。

キャストのみなさんにそういった話をするときに、心がけていることはありますか?

木名瀬博

自分の思いをぜんぶさらけ出す、ということですね。うまく話そうとか、みんなにこっちを向いてもらおうとか、そういう色気は捨てるようになりました。

本気で話したのにわかってもらえなければ、それは仕方がない。自分の実力がそこまでなんだと思っています。

人前で話すことが苦手だったのに、大きく変わったんですね。

アサヒビールに入社して、ずいぶんと変わりました。
会社で働くときに“自分のため”と考えるとがんばれないんです。
会社のために、やるしかない、と思えば自分の得意不得意なんて言ってられない。そう思うとずいぶんとしゃべれるようになりました。

あと、一課長から子会社の取締役になったときに聴いた講演にも大きな影響を受けました。
いきなり1500人の社員の上に立つことを考えると、正直、自分のキャパシティを超えている気がして、 どうしたらいいんだろう……と悩んでしまいました。

そんなときに、CSの権威のある先生の講演を聴いて、すごく感動したんです。
どうして感銘を受けたかというと、そこで取り上げられるディズニーランドやリッツ・カールトンのサービスにまつわるエピソードを、先生が本気で素晴らしいと感動して話していることが伝わってくるからなんです。

それを聴いたときに、思っていることは本気でぶちまけよう、というパラダイム変化が起きました。そうしてみると、ついてきてくれる方が増えました。こんなにも変わるんだなぁ……と自分でも驚いています(笑)。

導入研修以外で、キャストさんとのコミュニケーションで気を配っているところはありますか?

キャストさんが仕事をしやすい環境を作ることが私たちの仕事なので、質問や問題提起はどんどんしてほしいです。そのために、電話はフリーダイヤルにしていますし、もちろんメールでも受け付けています。

私は基本的に、問題が発生したときはキャストさんを守るつもりですし、キャストさんは悪くないと思っています。問題が起きるのは、SBF側が、しっかりと仕事の内容を伝えきれていなかったり、 そのすれ違いがわだかまりとなっていたり、ということが原因だと思っています。

ほとんどの場合、キャストさんの言い分を社員が聞いてあげれば解決しますので、まずはキャストさんの言い分を聞いて、会社が対応できる限り、キャストさんの希望を叶えてあげてくださいと社員には指導しています。

コミュニケーションの比重が大きい仕事なので、問題が起こるのは当たり前。それをどう解決し、よりよい関係を築くかが大事だと考えています。

木名瀬さんは“社長”という立場ですが、ご自身の“カリスマ性”についてはどう考えていらっしゃいますか?

どうなんですかねえ……。

熱い思いは持ちつつ、フラットに、普通の人っぽくいたいなと思うんです。
社内でも木名瀬“さん”付けですし、私が社長という役割を担っているのは、この事業において私が適任なだけ。

関係性という意味では、SBFにおいては社員、キャスト、クライアント、そして私はそれぞれが事業体であって、フラットだと思っています。

上下関係じゃないんですね。

はい。

先日も“ティータイム”を設定していただいて、ご応募いただいたキャストさんのなかから2名をお呼びして、 本社でケーキを食べながらいろいろな話を聞かせてもらいました。

キャストさんと話をすると、気付かされることばかりです。

「もっと働きたいのに仕事が足りない」と言われたりして、自分たちの力不足を感じています。

仕事量に地域差があって、キャストさんの人数とのバランスがとれていないんですね。

能力がある人が真っ当に働ける仕組みを作って、社会に認めてもらうという目標のために、そういう問題点を一つずつ改善していくつもりです。

キャストのみなさんからビジネスパートナーとして、一緒にやっていきたいと思われる存在でいたいと思っています。

オフィスの木名瀬氏
EDITOR’S NOTE
「働く意欲と能力のある主婦が働ける社会の仕組みを作ること」
木名瀬さんは約2時間にわたり、自分の使命についてさまざまな角度から語ってくれました。
驚いたことに、その間、手元の水を一滴も飲まなかったこと。会社経営者にありがちな、携帯電話やメールによる中座も一切なし。
木名瀬さんの集中力と誠実さをそんなところからも感じるインタビューでした。

聞き手:須永貴子/フリーライター